こんにちは、Explorerです。涼しくなったり、熱くなったりと温度差の激しい毎日ですね。体調管理には気をつけたいところです。

さて、前回は連載の1回目ということで、「強くなってポケカの楽しみの幅を増やそう!」というこの連載の趣旨をお話ししました。今回は、じゃあ、ポケモンカードにおける強さって何なの?という疑問をテーマにお話ししたいと思います。


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簡易まとめ
・ポケカの強さ=構築力×プレイング(×運)
・構築力とは、デッキのストーリー(勝ち筋、負け筋)をイメージする力
・プレイングとは、前提知識や場の状態から数手先を推理する能力

用語集
・デッキのストーリー……テーマともいう。中心となって活躍させたいポケモンが、真価を発揮できるような状況のこと
・勝ち筋、負け筋……それぞれ勝ちパターン・負けパターンのこと。これを事前に予測できると中級者に一歩近づく
・事故……必要なカードが引けず、何もできない状態のこと。ポケカにおいてはサポートが引けない「サポ事故」、エネルギーが引けない「エネ事故」などがある。必要枚数をデッキに入れても運が悪いと事故るので、そういう日はアキラメロン。
・「レッドカード」……XY1やリザードンデッキに収録されているグッズ。相手の手札を全て山札に戻し、4枚に引き直させる効果を持つ。手札を見てニヤついている相手に打ち込むと良い。
・「フレフワン」……XY1に収録されているフェアリータイプの1進化ポケモン。
場のポケモンについているエネを自由に移動できる特性を持つ。レインボーエネルギーなどの「フェアリータイプを含むエネも動かせる」のがポイント。
・「フラダリ」……XY2やリザードンデッキに収録されているサポート、有名なコラ素材。そのネタ的知名度とは裏腹に、「相手のベンチポケモンを1匹選び、バトルポケモンと入れ替える」効果は汎用性が高く、驚異的。

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強さの方程式
 ジムバトルの対戦後に、お相手の方と話していると、様々な声を聞きます。

  「2ターン目のレッドカードにやられた」
  「フレフワンが生き残って助かった」
  「あそこでフラダリを引ければ……」

 等々、その試合を振り返る声です。
このように、ポケモンカードの勝敗を決定する要因には、様々なものがあります。これらの要因は、大きく分けて「構築力」「プレイング」「運」の3種類に分類できると思います(ちなみに、1つ目の声は構築力、2つ目はプレイング、3つ目は運に対応しています)。
それでは、一番初めの疑問「ポケモンカードにおける強さって何なの?」に戻って考えてみましょう。先ほど挙げた3要素が強さの諸要素だとすると、ポケカの強さは以下の式で表すことができます。


  ポケモンカードの強さ=構築力×プレイング×運


 はい、先ほどの3要素を掛け算しただけです(笑)
しかし、この掛け算というところに意味があります。というのも、3要素の内、どれか一つが欠けても勝つことはできないためです。
構築力が高く、相手より強いデッキを持った人でも、プレイングで失敗して負けることがはよくあることで、逆もまたしかり……です。
また、どうしようもないくらい、運に見放されて勝てないこともあります。それを表すためには、3要素の掛け算が適切だと判断しました。
 それでは次に、3要素の具体的な内容を見ていきましょう。


構築力とは
 デッキを構築する力、60枚を選ぶ能力のことです。実際、この段階から勝負は始まっており、この時点ですでに勝敗が決していることもしばしばあります。
それでは、この60枚を選ぶ能力とは、具体的にはどういう能力なのでしょうか?それは、デッキにストーリー性を持たせ、それに見合った60枚を選ぶ能力のことです。
 ストーリーには主に2種類あります。それは、勝ち筋と負け筋です。自分がそのデッキを使った時に勝てるパターンが勝ち筋、逆に負けるパターンが負け筋で、ほぼそのままの意味です。
初心者の内は、好きなカードを中心にデッキを構築することが勧められると思いますが、中級者以上になるとさらに一歩進んで、好きなカードでどうやって勝つか、あるいは負けないようにするか、ということを考えるようになります。
勝ち筋、負け筋の描き方については詳しく話したいため、次回以降書いていきたいと思います。
 余談ですが、上級者の方々はデッキにストーリー性を持たせる際、さらに環境を把握するというひと手間を加えています。


プレイングとは
 プレイングとは、カードゲームにおけるデッキの運用能力や状況判断能力の総称です。
「カードゲームはコミュニケーション」とよく言われます。それは、相手の意図や行動を予測したうえで、自身が打つ手を決めていくからです。ですので、プレイング力とは、カードゲームにおけるコミュニケーション能力といっても差し支えないでしょう。
 実際にポケモンカードで遊んでいると、どのポケモンで戦うか、どのカードを使うか悩む場面が出てきますよね。そんな時に役立つのが、プレイング能力です。適切なプレイングを行うためには、以下の状態を把握する必要があります。


  ・自分の場の把握(山札の把握、サイドの把握、サポートの把握、デッキに1枚しか入っていないカードの把握、現時点の最高火力の把握など)
  ・相手の場の把握(相手が同名のカードを何枚使ったか、エネルギーをどのポケモンに集めているか、相手の手札の枚数・種類、最高火力はいくつかなど)
  ・相手の行動の予測(相手の場のカードとネット上のデッキレシピなどの知識をもとに、何ターンで何ダメージを出してくるかなど)


 これらの情報をもとに、その場に応じた対処を行っていくことがプレイングであり、これが上手な人は「プレイングがうまい」と言われます。
最終的な判断については実戦経験でしか養えませんが、その前提となる場の把握能力や行動予測は少し練習すればできるようになります。そのため、この連載では状況把握のためのコツを書いていきたいと思います。
 これまた余談ですが、上級者は、プレイングの中に、さらに時間の運用能力(制限時間の30分を自分のペースで使い、時間切れ勝ちを狙うため)も求められます。


運の要素
 「カードゲームは運ゲーだ」というのは、ポケモンカードに限らず全てのカードゲームに関して言えることです。どんなに素晴らしいデッキ構築をしても、サポ事故、エネ事故から絶対に逃れることはできず、どんなに素晴らしいプレイングをしても、欲しいカードが1枚足りずに負けることもあります。「日本の大会は、実力者の中から、その日で最も運が良い人を決める大会」という意見もあるくらいです。
ただ、逆もまたしかりで、実力がなければ運が良くても勝機を逸することがあります。ですので、運の要素は実力が拮抗した時に働くもの程度に考えて良いでしょう。


まとめ
 ここまで、ポケカの強さの方程式、及びその関数となる3要素について触れてきました。これらの内、私達が管理できるのは構築力とプレイングの2つです。
そのため、ポケモンカードで強くなるためには、構築力とプレイングを鍛えて、最後は運を天に任せるのが一番! というのが私なりの結論です。
 それでは、構築力とプレイングを鍛えるためにはどうすれば良いのでしょうか?その疑問には次回以降、順を追って答えていきたいと思います。第3回では、、構築力の中でも勝ち筋の描き方について解説したいと思います。


次回予告
「ポケカ中級者への道 第3回 ~勝ち筋の描き方、目指せ180ダメージ~」

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