こんばんは、Explorerです。

この記事は中級者への道 第3回のおまけです。
複雑な内容ですが、興味のある方はご覧ください。


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簡易まとめ
・180ダメージを意識することに慣れたら、次は他の打点にも注目してみよう
・ワンパン・ツーパンの両方で相手のポケモンを倒せるようにしよう
・70+100や60+110等、の様々な打点の組み合わせを出せるようにしよう

用語集
・打点……与えられるダメージ量のこと。火力と同義。
・WCS……World Champion Shipsの略、ポケモンのゲーム・カードの世界大会。2014年はジュニア部門ベスト4を日本人が独占し、ジュニア大活躍の大会だった。
・アギロット…アギルダー・オーロットデッキの略。マヒとグッズロックで相手の動きを封じるデッキであり、通常のデッキのようにサイドレースを行わない。
・タチワキ毒催眠……魔法の呪文、妖怪1足りない~妖怪3足りないを倒すことができる。ワザを使わずとも30ダメージを与えることができ、多くのデッキに搭載される。

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打点ライン考察
 第3回の記事で180ダメージを意識することについて書きましたが、これは打点ラインを意識するための練習です。打点ラインとは、ダメージ量ごとに倒すことのできるポケモンをまとめたもので、各打点ラインを意識することで、デッキ構築の際の目安となります。
 なお、今回は180ラインを目安にしたのは、メガシンカポケモンを除くすべてのポケモンEXを倒すことができ、汎用性が高いためです。

 打点ラインのイメージが湧きづらいと思うので、実際に作ってみました。これは、今年8月にワシントンD.C.で行われた、WCS2014の各部門1、2位のデッキの中に入っているポケモンで作った打点ラインです。WCSの結果と共に記載します。

      1位              2位
 ジュニア キュレム型プラズマ団   イベルダストダークミュウツー
 シニア  アギロット          カメケルブラックキュレム
 マスター ビリゲノジラーチ       ビリゲノフワライド

 ―――――180ライン―――――
ダークライEX、ブラックキュレムEX
 ―――――170ライン―――――
イベルタルEX、ミュウツーEX、ボルトロスEX、デオキシスEX、ケルディオEX
 ―――――160ライン―――――
ラティアスEX
 ―――――140ライン―――――
カメックス
 ―――――130ライン―――――
キュレム、ヨノワール
 ―――――120ライン―――――
ミュウEX
 ―――――110ライン―――――
オーロット、シェイミEX
 ―――――100ライン―――――
ダストダス、フワライド
 ―――――90ライン―――――
ジラーチEX、マルマイン
 ―――――80ライン―――――
カメール、サマヨール、アギルダー
 ―――――70ライン―――――
ヤブクロン、バリヤード
 ―――――60ライン―――――
ゼニガメ、ボクレー、フワンテ
 ―――――50ライン―――――
ビリリダマ、ヨマワル、チョボマキ


 これが打点ラインです。○○ダメージを与えれば、○○ラインより下の全てのポケモンを倒すことができます。

 せっかく打点ラインを作ったので、少し考察してみたいと思います。この打点ラインを見ると、170ラインで倒せるポケモンが多いことが分かります。そのため、180打点ではなく、あえて170打点を意識するのもありでしょう。また、130~140ライン付近、110~100ライン付近にそれぞれ、相手に回すといやらしい、非EXのポケモンが集まっています。なので、1発でこのダメージを出す必要もあるかもしれません。60ラインのポケモンをすばやく倒せるとその後の展開が楽になりそうですね。


WCS入賞デッキの打点
 今度は逆に、WCS2014入賞デッキ達が出す打点について考察してみましょう。
まず、入賞デッキの特徴としては、180よりも170打点を強く意識したデッキが多いです。シニア優勝のアギロットは特殊なデッキなため(そもそもサイドレースで勝つデッキではない)例外ですが、それ以外の全てのデッキには、下記のように170打点を出すためのギミックが入っています。

☆2発で170をダメージ出す方法
 イベルダーク……ナイトスピア(ベンチダメージ)+タチワキ毒催眠+ちからのハチマキ+ナイトスピア(30+90+30+20)など
 プラズマ団……フロストスピア(ベンチダメージ)+ブリザードバーン+ちからのハチマキ(30+120+20)など
 カメケルキュレム……3エネしんぴのつるぎ2発(110+110)
 ビリゲノ……エメラルドスラッシュ+メガロキャノン+ちからのハチマキ(50+100+20)

☆1発で170ダメージを出す方法
 イベルダーク……イビルボール+ちからのハチマキ+エネルギー合計7枚(20+20+20×7)
 プラズマ団……ブリザードバーン+ちからのハチマキ+デオキシスEX3体(120+20+10×3)
 カメケルキュレム……ブラックバリスタ(200)
 ビリゲノ……Gブースター(200)

 また、お気づきの方もいるかと思いますが、これらのデッキには全て、1発で170ダメージを出す方法と2発で170ダメージを出す方法の両方が搭載されています。さらに、2発で倒す方法については、一つのデッキの中に複数の道筋が存在することも共通項として挙げられます。


結論
 WCS2014上位デッキを見ると、以下のことが分かります。

 1、明確に170打点ラインが意識されている
 2、ワンパン・ツーパン両方の方法が導入されている
 3、さらに、それらに至るための複数の道筋が用意されている

 したがって、中級者からさらに上を目指すとき、これらの条件を満たすようなデッキを組むと良いと思われます。初心者の皆さんは、180打点に慣れた後、さらにこの3つの条件を満たせるようなデッキを組んでいくと良いでしょう。

コメント

とも
2014年9月4日22:41

はじめまして、ともと申します。

考察記事分かりやすくまとまっていて
楽しく読ませていただきました。

リンク頂いていきます。
これから宜しくお願いします。

Explorer
2014年9月4日23:49

>>TOMさん
 はじめまして、Explorerと申します。
コメントありがとうございます。まだまだ未熟ですが、分かりやすくためになる記事を書いていこうと思います。

 私もリンクを頂きました。
こちらこそよろしくお願いいたします。

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