遠征のしおり

2014年12月31日 TCG全般
ご無沙汰していました、Explorerです。

大会後のモチベーションダウン&卒論の関係で、なかなかDNを更新できませんでした。お待ちして下さっていた方々、申し訳ございませんでした。

さて、大晦日の今日は、前回予告した「遠征のしおり」をお送りしたいと思います。 他の記事は間に合わなかったorz


まえがき
 この記事は、「ポケカ遠征をやってみたい、けれども分からないことが多く不安だ」という方に向けたものです。
この記事を書こうと思ったきっかけは、先日のバトフェス仙台です。友人のアポロ君と一緒に遠征したのですが、実は彼は今回が初の遠征でした。そこで、ちょっとだけ遠征の先輩だった私が交通手段の手配や持ち物のアドバイスをしたのですが、これをまとめて書き留めておくことで、より多くの遠征初心者の方々のためになるのではと思いました。

 ポケカ遠征はすばらしいものだと思います。遠征すると、多くのプレイヤーと対戦・交流することができ、普段のジムバトルとは違った対戦を楽しむことができます。加えて、連続して大型大会に遠征することで、大会が進むごとに移り変わる環境を直に感じることができ、環境を読むための手助けにもなります。なにより、遠征を重ねることで成績が少しずつ伸びていくため、自身の成長を目に見える形で実感することもできます。
 また、ポケカというきっかけを通じて様々な土地を旅することができるため、ジュニアプレイヤーや学生プレイヤーにとっては経験を増やす機会に、大人プレイヤーにとっては気分転換の機会にもなります。そのため、ある程度腕に自信がついてきたら、ジムバトルだけでなく遠征にも挑戦してみると良いかと思います。


遠征とは?
 遠征とは、地元から遠くの会場の大会に参加することです。少し遠くのお店のジムバトルに参加することから遠方の大型大会に参加することまで、「遠征」は幅広い意味を持った言葉ですが、最も頻繁に使われるのは、リザードンメガバトルやバトルフェスタなどの国内の大型大会に参加する時でしょう。
 大型大会で上位の成績を収めると、特別な賞をもらうことができます。特に、春の大型大会で上位の成績を収めると、その年の夏に開催されるWCS(World Champion Ships)への参加権(及び渡航費・宿泊費)を得ることができます。そのため、参加者も自然と多くなり、春になると遠征という単語を聞く機会が増えます。


交通手段と比較
 大型大会は例年、全国の主要都市で行われます。過去3年間(2012~2014)の会場を挙げてみると、

 札幌、仙台、千葉、池袋、横浜、浜松、名古屋、大阪、福岡、熊本

と、比較的大きな都市で行われています。したがって、交通手段に多くの選択肢が生まれます。主なものでも、飛行機・新幹線・高速バス・レンタカーなど多くの種類があるため、予算や体調などを考え、かなり自由に選ぶことができます。
これら4つの交通手段の特徴をまとめると、以下のような感じでしょうか。

・飛行機……目的地までかなり距離がある場合は楽。空港から会場までの交通費込みで、費用がかなりかさんでしまうのがネック。LCCなどを探してみると良いかも。
・新幹線……そこそこ速く快適だが、値段が高いのがネック。学割など割引手段を使いたいところ。
・高速バス……お手頃価格で移動できるが、時間がかかり疲れやすいのがネック。ホテル代を浮かせたいなら夜行バス、疲労を軽減したいなら昼行バスを使おう(昼のバスは夜行バスよりさらに安いので、ホテル代を入れても格安で抑えることができます)。
・レンタカー……割り勘できるので、最も価格が安く収まるのはこれ。ただしドライバーに負担がかかるので、同行する人とよく相談すること。

これらを移動時間・価格・疲労度の基準で考えると、以下のようになります。(注:東京からの価格を基準にしています。お住まいの場所により多少前後すると思いますので、その点はご了承ください。)
 移動時間(短い順)
  飛行機>飛行機(LCC)>新幹線>レンタカー≧高速バス(昼行)>夜行バス

 価格(安い順)
  レンタカー>高速バス(昼行)>夜行バス>飛行機(LCC)>新幹線>飛行機(通常)

 疲労度(疲れにくい順)
  飛行機>飛行機(LCC)>新幹線>レンタカー>高速バス(昼行)>夜行バス>レンタカー(ドライバー)

 ただし、これらの比較は交通手段のみを比較した場合です。会場の都市に前日入りした場合、ホテル代などで費用は増えますが、体調を整えて大会に参加することができるようになります。逆に、大会より1か月ほど前から予約した場合、比較的安い価格で交通手段やホテルを予約することもできます。
 そのため、これらの基準を参考にしながら、予算・体力や会場と自宅の距離などとも相談してプランを練ると良いでしょう。


遠征七つ道具
 さて、遠征では持ち物を選別しないといけません。コインロッカーなどを使用しない限り、荷物を常に持ち運ばなければならず、負担がかかってしまうためです。そこで、私が遠征を通じて必要だと感じた「遠征七つ道具」を紹介したいと思います。これらと非常時用のお金さえ持っておけば、どのようなプランを組んでも大丈夫かと思います。

1. デッキ(3個ほど)
2. レジャーシート(待機列に並ぶ時あると、地面に座れるので便利)
3. ハンドタオル(用途は色々。「遠征先で銭湯に行く」という選択肢も取れるようになるのも◎)
4. 歯ブラシセット(どうしても体は臭くなるので、口くらいはきれいにしようw気分転換や目覚ましにもなるので、あるとうれしい)
5. 着替えの下着(衛生面など、上記と同等の理由)
6. 使い捨てマスク(乗り物の中は乾燥していることが多く、移動時間を快適な睡眠時間に変えるため)
7. 充電器(携帯などに)


プランの例 (高速バスの場合)
 ここまでの話は少し抽象的なので、この章では、先日仙台に遠征した時のプランを例にお話ししたいと思います。
仙台に遠征した時は、一人当たりの交通費は14,000円でした。内訳としては、

・夜行バス(新宿⇔仙台)往復……12,900(7,100+5,800)円
・仙台⇔中野栄(会場最寄駅)間電車賃……400(200×2)円
 ・中野栄⇔会場間タクシー代……900(1,800÷2)円

です。プランのコンセプトとしては、「できる限り価格を安く抑えたい、けれどできるだけ移動中に疲れないようにしたい」というものです。そのため、移動手段はホテル代を浮かせることができる夜行バスにしました。その一方、バスの中でもゆっくり休めるよう、3列ゆったり型のバスを選び少しでも疲労を減らすことができるようにしました。そのため、夜行バスの値段が若干高めになっています。また、仙台大会10日ほど前に予約をしたことも割高になった要因の一つです。

最後に、仙台遠征時の移動の流れを紹介します。

・大会前日夜、新宿駅高速バスターミナル出発。
・当日朝5時ごろ、仙台駅着。朝食後に移動。
・会場着、始発組や前日入り組に続いて待機列に並ぶ。2014年の初卓デッドラインは7時30分前後なので、それを目安に並ぶ。
・9時ごろ会場が開場、初卓に着き、大会開始を待つ。
・10時、大会開始。
・18時、大会終了。ターミナル駅へ移動しつつ、夕食を取る。
・20~22時、仙台駅周辺を散策。帰りのバス用に買い出しをしておく。
・23時過ぎ、仙台駅高発。疲労でぐっすり眠る。
・翌5時、仙台駅着。そのまま大学へ。


初遠征の思い出とまとめ
 私が初めて遠征したのは、2012年の名古屋会場でした。横浜大会後に練習を繰り返し、自信のあるデッキを作れたこと、とあるプレイヤーの方から遠征に誘われたことが理由でした。
この初遠征のことは、今でも深く覚えています。初めての高速バス、しかも一人旅でなかなか寝付けず名古屋に到着しました。始発で会場に移動し、待機列に並ぶも、当時は知り合いも少なく、一人孤独に並んでいました。そんな中一人挑んだ本戦、努力の甲斐あってプレミアステージまでは進めたものの、2戦目で負けてしまい、決勝トーナメントの観戦へ。一人悔しさを抱えながら、会場の抽選で当たった景品を手に帰ったことも覚えています。
 新鮮でありながら、悔しい経験でもありましたが、あの経験がなければ、ここまでポケカに本気になることはなかったと思います。そして、その翌年、タママニュと共に福岡でベスト8まで上がることもなかっただろうし、バンクーバーまで乗り込むこともなかったと思います。

 遠征は、様々な経験を積むだけでなく、ポケカとの向き合い方を考える良い機会にもなります。このようなすばらしい機会を、方法を工夫することで、お手軽な価格で体験することができます。来年の春に行われる「レックウザメガバトル」は、おそらく世界大会につながる大会です。せっかくの機会ですので、まだ遠征をしたことがない方も遠征に挑戦してみてはいかがでしょうか



ぎりぎりになりましたが、なんとか記事を書きあげることができました。(23:33位)

半年間ほどでしたが、お付き合いいただいた読者の皆様方、今年はありがとうございました。
忙しいためしばらく不定期連載が続きますが、来年もどうぞよろしくお願いいたします。
Explorer 2014.12.31

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